ブルーベリーというと、「目に良い」というイメージを持つ方が多くいます。しかし、「目に良い」と言っても、具体的にどのように良いのか分からない方もいます。ブルーベリーにはアントシアニンという物質が含まれていて、このアントシアニンが目に良い効果をもたらすのです。目の網膜にはロドプシンという色素があり、ロドプシンの働きが鈍くなると、視界が曇ったり、物が見えにくくなったりして、眼精疲労が進みます。ロドプシンは、壊れては再生しているのですが、アントシアニンはこの働きを助ける働きがあるので、眼精疲労に効果があるのです。
アントシアニンには、ロドプシンの働きの補助以外にも抗酸化作用や活性酸素の除去の働きがあります。抗酸化作用によって、目の水晶体や網膜の老化を防ぎ、結果として視力の低下を防ぐことになります。また、活性酸素除去の働きによって、目の毛細血管の血流を良くしてくれるので、目を健康に保つことができます。このように、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが、ロドプシンの働きを助け、水晶体や網膜の老化を防ぎ、血流を良くしてくれることで、「目に良い」と言われるのです。
これだけを見ると、目を健康にする効果だけのように見えますが、視力の回復にも効果があるという研究結果もあります。直接的に視力を回復するわけではないのですが、目を健康に保つことで、本来の働きができるようになりますので、結果として視力回復に繋がると言われています。つまり、ブルーベリーの効果としては、眼精疲労の予防と視力回復が主になっています。